天然記念物および史跡に指定されている『国立科学博物館付属 自然教育園』(20ha)は、JR目黒駅に程近い利便の良い立地ながら、豊かな森の様相を呈している。
同じ『国立科学博物館』の付属施設である筑波植物園(17ha)などに比較して、在籍研究員、来場者数共に少なく、既存管理棟は事務所的な単調な展示に終始しているため、これを再建することにより、自然教育園全体としての魅力向上をはかった。
倒木をイメージした展示交流棟と、木の根をイメージした研究棟で構成し、いずれも大断面集成材構造により建築材料としての木材を活用した。自然教育園ならではの有機的なあたたかみのある外観・内装をつくりだした。
(建築インテリア工学科3年 石川萌恵さん・海老原遥さん 作品)