大地と大空のしらべ―八丈島の自然を感じる展示空間を伴う宿泊施設の計画―

建築設計デザイン科2年1組 北島 遥

CONCEPT

祖父母が住んでいた八丈島。広く澄んだ空、青い海、火山、生い茂る緑、地熱…。そこは無垢な自然の力が息づく島。そんな八丈島の、無垢な自然を象徴し<環境・自然・人間>を結ぶ建築をつくることを目指す。八丈島の地熱発電所の近くを計画敷地とし、地熱エネルギーの展示施設を併設したコミュニティホテルを計画した。自然を象徴する空間として考えたものが、今回の計画の中心においた<さんかくドーム>である。これは上向き下向き2つの正四面体を重ね合わせてできている。これが八丈島の大自然を指し示す象徴的な空間となる。どのフロアから見ても中央にはさんかくドームがあり、自然と足が向くような場所とした。建物全体には穴の開いた大きな屋根がかかる。中央の穴により、広い空や青い空が見え、開放感を感じながらも、穴の真下にあるさんかくドームに意識を向けることになる。また、小さな穴の真下には各宿泊室の中庭があり、部屋の中から空を見上げ、外の空気を感じることのできる個性的な宿泊施設とした。

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