小道のつながり
建築科 2年1組 澤野華恵
Concept
高齢者の住まいの中に地域交流の場を組み込んだ複合施設。計画地は神奈川県三浦郡葉山の山の上。こちらの地域は、海と山に囲まれた自然豊かな住宅地ですが、御用邸をはじめ、美術館や牧場など、観光スポットも点在しています。敷地自体は平坦な土地ですが、周囲は傾斜地となっています。南側が上がって、北側が下がっているため、北側の景観は見晴らしの良いようにしました。住戸は、1階が老人ホーム、2階は高齢者向け住宅となります。直線に向かい合って並ぶような形では無く、それぞれの住戸を半分独立した形でバラバラに配置し“小道”のような廊下でそれを繋ぎました。その小道には、地域交流の場として多目的ホール・図書コーナー・シェアキッチン・カフェコーナー・シェア畑・生き物室・屋外ステージ・PC室・音楽室・ギャラリー憩いの広場を設け、地域の人を呼び込み幅広い世代間での交流を促します。
タイトルにある“つながり”とは、ヒトの繋がり、地域や社会との繋がりを意味しており「つながり持ち続けられる町づくりに貢献する施設」をコンセプトに取り組みました。
Impression
今回の課題では、担任の先生、設計担当二人の先生からたくさんのドバイ巣をいただきました。方向性が定まらない時、こちらの考えを汲みつつ率直な意見をいただき、そのやり取りが指標でした。また、ARCHICAD担当の先生から伝授いただき、ARCHICADが活用できるようになりました。パースの作成をクラスメイトに手伝っていただきました。なんとか皆さんの力で、形にすることが出来た卒業制作でした。今回の経験を活かして、次は私が誰かを支えるように、精進していきたいと思います。