「桜並木の見える二世帯住宅」(住宅設計デザイン科2年 石森綾乃)
今回卒業設計をするにあたり、私は現代の家族のあり方について考えた。
昨年から続く長い自粛生活の中、人と人の繋がりや家族との絆が、今改めて見直されている。この状況を乗り切った先に、離れて暮らす家族と一緒に暮らすことを考えるご家庭も増えてくるのではないだろうか。
そこで私は、世代や生活様式の全く異なる二家族が同じ時間や場所を共有する『二世帯住宅』に着目し設計をした。そして、計画を進めるにあたり” 暮らし方” について深く考え、親世帯・子世帯がお互いに交流を図りながらも、それぞれの生活スタイルで過ごせる部分共有型の二世帯住宅を計画した。
このことから、プライバシーの確保と交流を同時に叶えられるように、家の中にさらに個人の家があるといったイメージでコンセプトを” 箱に暮らす”とした。プライベート空間が充実していながらも、困ったとき・いざというときにはすぐに助け合える関係を大切にでき、かつそれぞれが快適に過ごせるような住宅にしたいと思った。