LINK-潜伏キリシタン遺産に関する複合施設の提案-

建築設計デザイン科 長田 宜郎

[設計主旨]

昨年世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を発信する複合施設を提案する。登録された集落や城跡など12の遺産は長崎の離島や海岸沿いの辺境など広域に散在。また弾圧の始まりから解禁まで時間的にも散在している。これら遺産を含む時間軸全体を体感できる遺産は単体では存在せず、「潜伏」の名の通り表出する独自の様式や形もない。

一か所において遺産の全体像を発信するために、各遺産と長崎の街という空間を繋ぎ、歴史という時間を繋ぎ、観光客や市民などの人々を繋く計画とした。このような操作により「潜伏」という形の無いものを建築という形にできるのではないかと考えた。

このページの先頭へ戻る