2017年11月17日
※建築学部1年前期課題 建築設計Ⅰ「都市の住処~地域に開かれた併用住宅」)
優秀作品講評会選出作品
 
(設計主旨/堀切碧希)
東側に地下2m、地上10m、計12mのアトリウムを計画し、彫刻的でランドマークとなる様な存在をつくりだそうとしました。このアトリウムは、住宅の各諸室および教室(アトリエ)を、立体的かつ有機的につないでいます。さらに東側一面に広がる恵比寿の風景を取り込み、一枚の絵画の様に切り取る額縁となります。このアトリウムの1Fレベルには、エントランスを計画し、住宅とアート(美術教室)でマチとをゆるやかにつなぐ室内型セミオープンスペースとして機能させます。恵比寿は近くに写真美術館もある、芸術性の高い街なので美術教室を計画しました。1Fの北側にアトリエ兼美術教室となっており、平日は奥さんの仕事場、土日は美術教室として使用します。アトリエの隣はエントランスがあり、教室の入学相談、仕事の打ち合わせ、奥さんの作品を展示する個展なども開くことができます。2階はLDK、3階は寝室、アトリウムを歩くブリッジ、そして屋上庭園という構成となっています。
 
(本設計課題条件および内容)
都市の限られた場所に、夫婦と子供一人の家族のための生活空間をつくる。家族の具体的な設定は各自が自由に考えること。用途は「併用住宅」とし、住宅用途と非住宅用途(母親が教える習い事の教室)を併せ持つ建築とする。また、外構をそれら用途と関連づけて一体的に計画し、明るく開放的な空間にする。配置計画においては周辺環境との関係におけるパブリックな要素を取り込み、動線計画については住宅部分のプライバシーも考慮して、住人用と外部から訪れる人用の2つを計画すること。計画に際しては、敷地やその周辺環境をしっかりと読み取り、コンセプトに反映させること。各自が
設定した二人の仕事、趣味、交遊といった社会との関わりや、食事、入浴、睡眠、くつろぎなどのライフスタイルをできる限り具体的に考え、都市のなかで暮らすということをリアルに表現していくこと。

ギャラリー

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