2016年11月01日

急に秋の気配を感じるようになり、朝晩は涼しく、過ごしやすいこの頃です。

 今回は金曜日の午後、あいにくのお天気でしたが、国立近現代建築資料館で開催中の「建築と社会を結ぶ 大髙正人の方法」を見学してきました。

 建築家・大髙正人は前川國男に師事し、東京帝国大学建築学科卒業と同時に所員となりました。プレモス72型や晴海高層アパート、東京文化会館等を担当した後に独立し、以後、半世紀にわたり建築家として活躍しました。そして、工業化部材の開発から都市スケールの計画や町づくりまで、幅広い仕事に取り組みました。この展覧会では、彼の求めた建築の可能性に迫ることが出来、その仕事の全体像を知ることが出来ました。

 その後は、隣接する「旧岩崎邸庭園」を見学しました。

ここは、三菱財閥岩崎家の本邸だった建物とその庭園を公園として整備したもので、現在は洋館・和館・撞球室(ビリヤード室)が残存しています。洋館部分は1896年、三菱財閥の三代目である岩崎久彌が建築家ジョサイア・コンドルに設計させたものです。コンドルは、鹿鳴館やニコライ堂などを設計し、弟子には東京駅や日本銀行を設計した辰野金吾がいます。 当初、お雇い建築家として来日し、様々な建物の設計を手がけ、工部大学校(現在の東京大学工学部建築学科)の教授として多くの建築家を育成し、明治以後の日本建築界の基礎を築きました。

 展覧会や街歩きには良い時期になっています。

次は何を見ることが出来るでしょうか?楽しみです。

ギャラリー

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