夏本番まであと少し。梅雨明けも待ち遠しい時期です。
この日もあいにくの空模様でしたが、今回は品川区の天王洲アイルまで行ってきました。
天王洲アイルは、江戸時代に開発された約20万㎡の島にあります。
近年、東京湾ウォーターフロントの好立地を最大限に生かし、島を取り囲むボードウォーク(遊歩道)が憩いの場になっています。オフィスを中心に運河に沿った開放的なレストランやカフェ、アートギャラリーやイベントスペースも充実していて、東京の最先端スポットとして進化を続け、益々の活性化が期待されているエリアです。
まずは、天王洲アイル駅からすぐの「PIGMENT(ピグモン)」へ立ち寄りました。ここは、昨年オープンした日本ブランドの希少な画材を取り揃えているお店です。店名のPIGMENT(ピグモン)は「顔料」という意味があり、良質な素材を扱っているメーカーと作家を繋ぎ、世界で通用する若手作家の育成やサポートを行う拠点として、寺田倉庫が立ち上げた店舗です。
店舗設計は建築家の隈研吾氏によるもので、竹の簾をイメージした有機曲面で構成されたインテリアは、モダンでありながらも伝統美を感じさせるデザインです。美しい孤を描く竹を用いたインテリアとこだわりのディスプレイは見ものです。
その後、先月オープンしたばかりの「建築倉庫ミュージアム」へ。
ここは、寺田倉庫が運営する「模型を展示しながら最適な環境下で保存・保管する」新しい発想のミュージアムです。日本の建築は世界からも一目置かれるほどの最高基準のクオリティを持っています。その貴重な建築模型を、学生から専門家、国内外の多くの人に広く公開するという施設です。今後は、建築文化を考える場として定期的に企画展やイベントを開催したり、子どもたちも参加できる教育普及活動も行っていくとのこと。目が離せない場所になりそうです。
棚には、国内外で活躍する日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型が、スタディ模型から完成模型までずらりと並んでおり、それらを棚の間を縫うように様々な目線で眺められるというのはなかなか面白い体験です。
帰りは品川駅までブラブラと散歩しつつ解散しました。
今回もなかなか面白いものが見れたのではないでしょうか。