プレ研では春休み期間に建築見学旅行を行っています。
宿泊先の予約や巡るルート選定は、学生が主体となって行います。
これまで、福岡、金沢、大阪、京都、台湾、瀬戸内、愛知、岐阜などへ行きました。
有名無名の建築見学やさまざまな街をそぞろ歩き。ほんの数日、寝食を共にすることで生まれる新たな発見や交流。そんな貴重な体験の機会として、この旅行の意義は大きいと思います。
そして、今回は「長崎・佐賀」へ。
初日は長崎空港経由で長崎駅に集合。学生と引率教員の10名で旅の始まりです。
まずは長崎県庁舎を見学。担当職員の方に普段見られないところまで見学させていただきました。シャープなデザインに最新設備を兼ね備えた新庁舎は見ごたえがありました。次に、あたご保育園を見学。坂の街・長崎を実感できる高台にある保育園で、その傾斜を活かした計画が特徴です。こちらも中を自由に見学させていただき、子供たちとの触れ合いもあり、とても充実した見学でした。日も暮れてきた頃に長崎県美術館を見学し、そのまま長崎の街へ出かけての夕食となりました。宿泊は長崎市内を一望できるゲストハウスです。民家の一棟借りですので、気兼ねなく過ごすことができて、楽しく快適な時間を過ごせました。
2日目は佐賀へ。
レンタカーを借り、佐賀県嬉野市にある塩田中学校を見学させて頂きました。ここでも事前にお願いしていたこともあり、職員の方に隅々まで案内していただき、実際に使うものの立場からの現実的な話を伺うことも出来ました。この地域はよく水害にあってしまう土地柄で、そのための対策が主要なテーマとなった校舎であり、デザインだけでなく、機能性、経済性、耐久性など、学生は多くのものを感じることが出来たと思います。その後は、武雄市図書館、武雄市こども図書館、YUKI HAYAMA STUDIOなどを見学。
この日の夕食はゲストハウスにて。買い出しに地元のスーパーに行き、食材はみんなで思い思いに吟味。料理をしながら、夜遅くまで楽しい夕食の時間となりました。
3日目は長崎市内を散策。
平和公園、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館、日本二十六聖人記念館、大浦天主堂などを見学。
お昼は、やはり定番の長崎ちゃんぽん。中華街で評判のお店で頂きましたが、その通りにとても美味しいちゃんぽんでした。その後、夕方まで散策して解散となりました。
まさに建築三昧の長崎・佐賀建築旅行でしたが、魅力的で美しい街並みや、伝統的建築群、現代を代表する建築家の作品まで幅広い種類の建築を見学でき、とても刺激的な旅行となりました。
今回見学し、体験したことが、学生たちに大きな感動と刺激、建築への更なる意欲を与えてくれていることでしょう。また、同じ時間と空間を共有した経験は大きな宝物でもあります。
さて、次回はどこに行きましょうか?来年の旅行も今から楽しみです。