建築設計デザイン科は、2年進級時に「建築デザインコース」と「環境デザインコース」に分かれます。環境デザインコースでは、エコデザイン演習、リノベーションというカリキュラムの中で、環境に配慮した建築を学習します。この作品は、リノベーションの課題です。

《課題説明》
当校の3号館をリノベーションした場合、この渋谷に必要な建築物はどのようなものか。が、主題でした。
当校の3号館は、正面がJR埼京線渋谷駅のホームに向き、裏手が細い路地、左右がマンションに挟まれた形状となっています。建物は地上10階、1階は吹き抜けのあるエントランス、2階に事務室、3階以上は1フロア当たり2教室、という構成になっています。敷地は必要に応じて拡げるのも可、増築も可能と柔軟性を持たせました。
《作品説明》
平面が多少狭隘であっても、天井が高いと広く感じる。これを生かして計画しました。床スラブを取り払うことにより、上部空間を確保しました。構造上、水平耐力は、梁の補強などで対応できると考えました。下層階は、カフェ。上層階にホテル、という構成にしました。
1階は、地域の方々や通行人も交流できるフリーラウンジです。1階にレストランを置き、ウッドデッキやイベントスペースでも食事が出来るようにしました。2階エレベーターホールの床スラブだけ残し、他は取り払い吹き抜けとしています。
3階にスイーツ中心のカフェです。厨房の上部だけ4階のスラブを残し他は吹き抜けとしました。厨房上部は軽量土壌を利用した花壇としています。散水した余分な水は、雨水金物を経由し排水されます。表紙のパースは、カフェからの見上げです。
また、3階から上階にあるバルコニーにつる性の植物を植え、日射熱の緩和を狙い、壁面緑化としました。埼京線のホームにいる方に、目の安らぎを感じてもらえる狙いもあります。
5階と6階は、軽食もとれるカフェとしました。下階と同様、厨房上を花壇にし、6階から花壇を眺めながら食事をとれるよう考慮しました。
7階から上は、ホテルです。7階にロビー、ラウンジを配置し、8階から客室としています。すべての床に吹き抜けを設け、煙突効果で建物全体の換気を行います。
屋上は、宿泊客専用スペースです。植栽と壁を設け、隣接するビルからの騒音や光を遮りました。壁は、軽量化を狙い、一部くりぬいています。
建築設備の変更点です。給水設備は、水道直結増圧方式。空調設備は、空冷ヒートポンプエアコン(EHP)としています。電気設備は、厨房のIHヒーター対応で、受変電設備のキュービクルを増設しています。
天井を高くして、開放感と植栽による緑があふれる空間を演出できた、と思っています。

ギャラリー

このページの先頭へ戻る