アキバ・カルチャークロス
〜文化が変わっても移り変わる建築〜
建築工学科3年 古賀 亮光

秋葉原駅電気街南口から徒歩約10分、再開発が予定される敷地に計画する本提案は、都市の転換点において「秋葉原らしさ」を建築として再構築する試みである。
秋葉原は、戦後の電子部品の闇市から家電の街へ、さらにパソコン、アニメやゲームを中心としたサブカルチャーの拠点へと、時代ごとに文化を更新してきた都市である。一方、多くの人が訪れるにもかかわらず、滞留し交流できる公共空間は不足している。


本計画では中心に広場を据え、その周囲に専門性の高い小さな空間を積層させることで、細分化された個性やこだわりが立体的に交差し、共存・発信できる構造をつくる。
通過の街から滞留の街へ、点在する熱量を集積する“聖地”へと再編し、将来の文化変化にも応答できる可変性と余白を備えた受容的な建築を目指す。


さらにスキップフロアや外部階段、屋上へと連続する立体的な回遊動線により視線や活動が交わり、偶発的な出会いと交流を誘発する。
文化が変わっても「交差する構造」自体が価値を持ち続け、都市の記憶を継承しながら更新を受け入れる。

「アキバカルチャークロス」は、交差・集積・更新という都市の本質を空間化し、身体的な出会いと共鳴を生み出し続ける新たな都市の核となる提案である。


