今回の計画は、自分自身の地元でもある、埼玉県東松山市に位置する市民文化センターの建て替えを行った。現在使われている用途としては、劇場、市民展示室、多目的室、会議室等がある。現在流行しているコロナウイルスによって、在宅勤務や在宅学習の割合が増え家以外での居場所がこれから先必要になってくると考えたのが、敷地を探した始まりだ。敷地の周辺は住宅街が軒を連ねている。また計19棟の団地も点在している。それなのにもかかわらず、市民文化センターは非常に閉鎖的で地域住民が入りづらい雰囲気があった。これからの公共建築には人が誰でも気兼ねなく立ち寄れ、コミュティーを形成したり、一人物思いにふけったり出来るような解放された空間が必要である。このことから「新しい地域住民の居場所」これをコンセプトに掲げ、設計を行った。又今回の敷地は正面に東西にわたって柏崎緑地と言う緑地が連なっている。この緑地は自分が生まれる前より住民に愛され、学生の帰り道になっていたり、朝の散歩コースになっていたりとこの地域において重要な要素である。この緑地との関係性を生かしながら「自然にあふれた、心地よい建築」を第二のコンセプトとして掲げることにする。