建築インテリアデザイン科 卒業設計 久松優仁 渥美沙羽 菅野夏穂
ひと一人が生活できる最小限の空間サイズを構築。一辺700mm、奥行き
2000mm の六角柱を1つのモデュロールとし、ベッドユニットを設計した。
このベッドは寝るときも窮屈になることはなく、高さも約1200mm あるの
で圧迫感を感じることなく座ることができる。
また、辺ごとに組み合わせても、すぐ隣にベッドができるのではなく、斜め
に交互に連なっていくので、日本人特有の「間合い」を感じる事ができる。
このモデュロールを5 倍にした六角形でファサードを構成した。
施設概要
宿泊者のエントランスは2 階の中央部からエントランスにアプローチする。1 階は搬入スペースとバックヤードとした。
エントランスの左側には女性用、右側には男性用のロッカールームを設け、そこで身支度を済ませた後に中央奥のエレベーターで各フロアに移動する。
3 階、4 階は単身者用の宿泊スペースとし、左側が女性用、右側が男性用のスペースとした。エレベーターを降りた先にある中央の大階段を左右に開くように設置し、
男性、女性が自然とそれぞれの空間に別れるようにしてある。
5 階は主に2 人用ベッドユニットを設けたベッドルームとダイニングとした。ダイニングは2 階席も設けそこからバルコニーに出られる。
ここからはランドマークタワーを始めとしたみなとみらい周辺の景色が一望でき、夏には横浜の花火が見られる。
6 階はバルコニーと足湯、シアタールームを設けた。外国には湯に浸かる文化は多少あるものの、足湯という文化はあまり無いらしく、
ここで体験できたらと思い設置した。
シアタールームはスポーツのパブリックビューイングや映画の鑑賞会、パーティーなどで宿泊客の交流ができたらと思い設置した。
エクステリアは六角形の積層とし、人目につきやすい形状とした。
また、エッジの部分は照明を入れ、夜でも六角形の形状がわかるようにした。
インテリアはエクステリアとは対照的にパーケット状に敷き詰めた木材で床を構成し、壁はシラス壁とした。また、エクステリアとの共通性を持たせるため、外観の六角形のエッジを内観へと踏襲した。