今回は出発時点で大雨というあいにくの天気でしたが、六本木まで出掛けて、国際文化会館の見学と、森美術館で「塩田千春展:魂がふるえる」を見学してきました。
国際文化会館は、1955年に日本建築界の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三の共同設計により完成しました。池辺に張り出した釣殿風の建物は平安時代の絵巻物風の様式を取り入れたもので、建物全体は庭との調和を図って建築されています。2006年には「登録有形文化財」に登録されました。日本のモダニズム建築を代表する名建築であり、庭と建物の伝統的なたたずまいは後世に残すべきものと思います。
次に森美術館にて「塩田千春展:魂がふるえる」を見学。
ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズです。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを伝えたいという作家の思いが込められているとのこと。今回は、25年にわたる活動を網羅的に体験できる大規模な展覧会でした。
また次回の見学会を楽しみにしたいと思います。