学生たちは短い期間ではありますが、多様化する社会、変化する社会の中での建築の在り方、あるべき姿といった事をイメージする為、またはそれらを考える為の知識の集積や技術習得に努めてきました。卒業制作では、この過程の中で各自興味のある課題を選定し、それらに対する自らの考え・夢・ロマンをカタチにすることにチャレンジしました。そしてこの「卒業制作」は結果も大事ですが、それ以上に経過(プロセス)を重要視したいと思っています。決められた期限、様々な制約のなかでひとつの作品を完成させるためには、日頃の知識や技術の習得・研鑽や健康管理を含め、あらゆる面において自己をコントロールできなければなりません。しかしそれはすぐ目前に迫っている社会人としての疑似体験そのものなのです。どうか、この試練を乗り越えてこれからの人生の「自信」としてもらいたいと願っています。

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